2013年1月2日水曜日

1X11A139 藤巻 佐有梨  A++



 















溜マル
白い輪郭が波紋のように連続しながら、L字型のコーナー部で色彩を帯びながら立ち上がり留まっている。形態をもたない軽やかな靄が、一定のリズムをきざみながら同時にズレを起こし、不特定な時間の中で浮かんでいる。厚さをもたない断面の連続の間にアクリルの透明な空間が挿入され、ピンポイントで訪れる契機とそれを繋ぐ自由度の高い時間を表現しているのか。くすみのないエッジをもつアクリルの輪郭に浮かぶ予測不可能な色彩に触れることができないのがまた良い。白い輪郭が立ちのぼり、L字型のコーナー部に溜まっている。(TA堀)

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